流動体と聴く技巧音楽.mp1
この記事はmastAdvantCalendar2018の5日目の記事です。
https://adventar.org/calendars/3322
はじめまして、mast18のこむぎです。テスト勉強などが重なってしまい、投稿が遅れてしまいました...
いつもtwitterでは身の回りで面白いことが特に起こらないのであんまりつぶやいていないのですが、今回はアドベントということで自分の書きたいことをつらつら書いていこうと思います。
どれを書こうか非常に迷ったのですが、私の好きな音楽について書くことにしました。
私は小さい頃から音楽、もとい音そのものが好きでして、ASMR(Autonomous sensory meridian response,いわゆる音フェチや癒し音)やASMRとは対をなすような騒音をはじめとして、様々な音に関するものが大好物です。
前置きはさておき今回の話題ともなる私の好きなジャンルですが、
- 技巧的で前衛的な曲(プログレッシブや超絶技巧)
になります。これ以外にも好きなジャンルがあるのですが、とにかく長くなりそうなので機会があればお話しします。
実際問題、これを書いている時点でそこそこ長くなってしまったので、他のジャンルについては音つくばなどに登壇する機会があればお話ししたいと思います。
読まれる前に:基本的にこれすきという直感で好みを決めており、あまりいいところを伝えられないかもしれないので、「ほーん、こんな曲あるんだ」程度で読んでください。また、非常に好みが分かれる曲が多いので、試聴する際はご注意頂くのと、一応曲紹介用にそれぞれYouTubeリンクを貼っていますが、CDやApple Music、GooglePlay Musicなどの配信サービスでお聴きいただけると幸いです。実際私はApple Musicを使っており、紹介している曲のほとんどを聴くことができます。
個人的技巧音楽、前衛的音楽のススメ
先程プログレッシブや超絶技巧と一口に言いましたが、その中でもメタルやロック、古典的なピアノの曲があったりと非常に幅が広いジャンルです。
1.イエス(Yes)
イエスは知っている方もいらっしゃるのではないのでしょうか。ジョジョの奇妙な冒険の1部、2部のEDとして使用されたRoundaboutが有名ですね。完全に余談なのですが、ジョジョは波紋とキャラ的に1部と2部が好きです。特に1部だとジョナサン・ツェペリvs.タルカス戦、2部だとジョセフvs.ワムウ戦が胸熱すぎて何回も見返しています。
Roundabout (2008 Remastered Version) - YouTube
私のオススメはRoundaboutが収録されているアルバムFragileになります。
個人的にはLong Distance RunaroundとThe Fishが好きで、特にLong Distance RunaroundからThe Fishのギターオルタのつながりがきれいで好きです。イエスは後ほど紹介するエマーソンほど強烈ではないので、初めて聴く方にはオススメです。
2.エマーソン・レイク&パーマー(Emarson, Lake & Palmer)
キース・エマーソン(Keith Emerson, Key.)、グレッグ・レイク(Greg Lake, Vo. Gt. Ba.)、カール・パーマー(Carl Palmer, Dr.)の3人からなるイギリスのプログレッシブ・ロックバンドです。先程紹介したイエスよりもプログレッシブしているバンドで、強烈なサウンドやフレーズが癖になりますね。
オススメの曲はなんといっても全曲含めると20分以上になる長編作品Tarkusです。
Tarkus - Emerson, Lake & Palmer [1971] (HD) - YouTube
ジャケットにあるアルマジロ+戦車の怪物・タルカスが火山の中から現れ、地上のすべてを破壊し尽くし、海に帰っていくというストーリーの曲です。
プログレッシブは転調や変拍子が非常に多く、出だしのEruptionから変拍子が如実に現れていますね。
個人的にはこのプログレッシブのエッセンスが詰まったEruptionと、調が一気に変わるIconoclastが好きです。
3.Aiko Oi(大井藍子)
ここから先は音楽ゲーム(主にBEMANI機種)にも曲を提供している方の紹介になります。そのため、1曲が2分程度と短めになります。
この人はバークリー音大シンセ科出身のフリーアーティストで、KONAMIのBEMANIという音楽ゲームブランドに多数曲を提供していました。
オススメの曲は全部!...と言いたいところですが、Never Look Back in Sorrow,Genesis Creation Narrative,Last Songあたりでしょうか。
Never Look Back in Sorrow
【jubeat saucer】AIKO OI - Never Look Back in Sorrow - YouTube
Genesis Creation Narrative
Genesis Creation Narrative - YouTube
Last Song
この人の曲の特徴としてシンバルビームというものがあります。上の曲はどれもGITADORAというバンド演奏型の音楽ゲームに収録されている曲で、ドラムのシンバル部分のノーツ(叩くガイドとなる音符)が過密なためにビームのように見えたのが名前の由来です。実際にあそこまで叩いているのかどうかは不明ですが、曲のアクセントになっているのは間違いないですね。
ちなみにこの人は数ヶ月前にアルバムを出しており、その際に開かれた謎解きイベントにも参加したのですが、金欠ゆえにアルバムを買いそびれついに売り切れてしまいました。どなたか持っていればぜひ貸していただきたい所存...
4.96(黒沢ダイスケ)
この人もBEMANI機種に曲を提供しているアーティストです。
DreamTheaterというプログレッシブバンドが非常に好きなようで、公式の作曲コンテスト
で準優勝するほどの腕前を持っています。
この人のオススメの曲も全部と言いたいところですが、挙げるとするならばDOUBLE IMPACT,Predator's Crypto,CALAMITY PHOENIXあたりですね。
DOUBLE IMPACT
DOUBLE IMPACT (Long Ver.) - YouTube
Predator's Crypto
[GFDMXG3] Predator's Crypto (擬似LONG) - YouTube
CALAMITY PHOENIX
GITADORA - CALAMITY PHOENIX - YouTube
DOUBLE IMPACTは同じBEMANIコンポーザーのSota Fujimoriとの合作で、フレーズ→各パートソロの王道的進行が非常に好みです。この名義でのOVERHEATという曲も王道を行くスタイルになっているのでオススメです。
Predator's CryptoはPt.1とPt.2の2つに分かれており、2つつなげることで一つの曲になります。個人的に96曲の中では1、2を争うぐらいに好きな曲です。
CALAMITY PHOENIXはイントロがベースソロになっています。こちらは比較的暗めなのですが、兄弟曲のKAISER PHOENIXは打って変わって明るめの調で構成されており、どちらも必聴です。
ピアノ系
1.アルカン(Charles Valentin Alkan)
mastの皆さんはアルカンと聞くと単結合型の有機化合物を思い浮かべると思いますが、音楽の方にもアルカンがあるのですね。アルカンはフランスのロマン派ピアニスト兼作曲家で、後に出てくるラ・カンパネッラでお馴染みのリストと友好関係があった人物です。
アルカンの曲のほとんどはピアノ独奏曲で、非常に技巧的なのですが法外な技術を必要としない曲が多いのが特徴です。私のオススメはOp.27b 練習曲「鉄道」とOp.34 スケルツォフォコーソです。ちなみにOp.とは曲の作品番号のことで、オーパス、もしくはオプスと読みます。
ここで気をつけたいのが、ここで使われている「練習」は決して「初心者用」という意味ではなく、「技術獲得用」という意味であり、一定のリズムが刻まれていたり非常的に技巧的であるため鑑賞には向かないことが多いです。もちろん鑑賞に向いているものもあり、有名なものだとショパンのOp.10 No.12 練習曲「革命」や先程も出てきたリストの「パガニーニによる大練習曲」第3番「ラ・カンパネッラ」などがあります。
ちなみに、日本人ピアニストに森下唯という方がいらっしゃるのですが、アルカンの曲でアルバムを数枚出している方なので気になった方は購入してみてください。
- アーティスト: 森下唯,シャルル=ヴァランタン・アルカン,Charles-Valentin Alkan,Yui Morishita
- 出版社/メーカー: ALM RECORDS
- 発売日: 2015/10/07
- メディア: CD
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2.リスト(Franz Liszt)
「ラ・カンパネッラ」で有名なピアニストで、19世紀頃最高のピアニストとして名高く、「ピアノの魔術師」と呼ばれたり、指が6本あるんじゃないかと噂されたりした人です。
リストも様々な曲を作っているのですが、ラ・カンパネッラは非常に面白く、バージョンが4つあります。
『パガニーニの「ラ・カンパネラ」の主題による華麗なる大幻想曲』
1番最初に作曲された作品です。ちなみに全ての曲にある「パガニーニ」とは、こちらも技巧的すぎて悪魔に魂を売り渡したのではないかと噂されたニコロ・パガニーニというヴァイオリニストのことです。パガニーニの曲も好きなのですが、長さ的に紹介するとまとまりがつかなくなりそうなので、興味のある方はウィキを調べるか、こちらの映画をどうぞ。
余談はさておき、このバージョンは4つの中でもかなり難しいらしく、リストがパガニーニの演奏に憧れ、技術を磨き上げて作り上げた曲だと言われています。また、プロのピアニストの「即興からできているようにしか思えないが、音でも視覚でも魅せるように意識しており、リストは真のヴィルトゥオーソ(達人)だと思う」とのことからも、難しさがうかがえると思います。
一番最後に作曲され、かつ最も有名なバージョンです。4つの中では最も難易度が低いと言われていますが、相変わらず難解な技巧が多分に含まれています。構成も変わっており、ピアノの高音を強調することで鐘の音(曲名の"Campanella"がイタリア語で鐘という意味)を前面に押し出しているのが特徴です。
他にも、『パガニーニによる超絶技巧練習曲』第3番 変イ短調や『パガニーニの「ラ・カンパネラ」と「ヴェニスの謝肉祭」の主題による大幻想曲』といったバージョンもありますが、音源が非常に少ないため探すのが若干難しいと思われます。(ちなみに私が愛用しているApple Musicでは音源がありました)
3.上ノ瀬つかさ
この方も先程のAiko Oiさんと同じくBEMANIに曲を提供しているアーティストになります。この方のピアノもかなり荒ぶっていて、現代音楽的エッセンスも若干入っているように感じます。私のオススメはruin of opals,ivy of rutiles,幻蒼彗星探査旅団です。
個人的に上ノ瀬さんは今まで挙げた中でもかなり好きなアーティストの一人で、新曲を今か今かと待ちわびています。
ruins of opals
【RB音源】 ruin of opals (Full ver.) 【VOLZZA2】 - YouTube
ivy of rutiles
【ノスタルジア Op.2】 ivy of rutiles / 上ノ瀬つかさ - YouTube
幻蒼彗星探査旅団
【悠久のリフレシア】 幻蒼彗星探査旅団 / 上ノ瀬つかさ - YouTube
あ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜..............すき!!!!!(語彙力)
取り乱してしまいましたが、語彙力を失うほど好きなので多目にみてください。
おわりに
語彙力と知識がなさすぎて全く紹介になっていないけど無駄に長くなってしまった好きな曲紹介でした。他にも好きなジャンルは様々にありますので、機会があればまたこんな感じに文章にできればなと思っております...! あとは最近新たなジャンル開拓もしてみたいなと思っていますので、音楽に限らず沼に引き込みたいものがある方はリプライを飛ばしていただければと思います!(結構本気)
それでは、ここまでお読みいただきありがとうございました!